masaki's BLUENIK Special

Summer Jazz In Meiho'99

 1999年7月31日に開催された第10回めいほう高原音楽祭のライブリポートです。



めいほう高原

 めいほう高原は名古屋から高速道路を利用して約3時間。午後3時開場・午後4時開演のため、名古屋を昼12時に出発しました。
 場所はめいほう高原スキー場に併設されている野外音楽堂「ソノラシアター」。命名は日野皓正さんとのことです。途中昼食と買い出しを挟んで、午後3時半頃に到着。  開場はすでに人が多く入っており、前列は人でいっぱい。屋台やバーベキュースペースもあり、気分が盛り上ります。前日から泊まっているのか今晩キャンプをするのか、テントもたくさんありました。
 私は舞台から向かって右側に陣取りました。
 カメラチェックや撮影を禁止する放送もなかったため、自由に写真を取ることができました。
ソノラシアター全景
ソノラシアター全景。到着時の様子。

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cool drive makers

 一番手はcool drive makers。99年4月にメジャーデビューしたバンドのとのこと。いわゆるモダンジャズではありませんでした。
 曲調・声ともオリジナル・ラブの影響が感じられます。もう少しR&B色を強くしたようなかんじですね。
 ステージ最前列には「追っかけ」と思しき女性陣が陣取っています。振り付けまでやってて、周囲のジャズファンから完全に浮いてました。(^^;
 一応ジャズ・フェスということで気を使ったのか、ホーン隊がアドリブチェイスをする場面もありました。さすがに緊張していた感は否めませんでしたが。
 まぁ、彼らも趣向が違う人たちの前で演奏するのは緊張したことでしょう。なかなかうまかったです。メジャーになれるといいですね。
cool drive makers
クールドライブメイカーズ。「追っかけ」が前に陣取っている。

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綾戸 智絵

 綾戸智絵はソロピアノで登場。登場するやいなや、開場は割れんばかりの拍手です。
 「気持ちは海外へ」と言って始めたのは「New York Sate of Mind」。いきなり彼女の世界に引き込まれます。
 続いて「ニューヨークから日本へ帰る前に寄り道しましょう」と言って始めたのは「Tennessee Waltz」。息を継ぐ声までが音楽になっています。圧倒されます。
 亡くなった日野元彦さんに捧げた「Mr. Bojangles」はゴスペル。歌詞の世界に引き込まれます。彼女がたった一人で作る世界に会場が揺さぶられているようです。
 このあと、「Smmertime」「夜空ノムコウ」「Route66」を立て続けに披露。続いてワルツでゴスペル風に演奏された「Let It Be」では会場が合唱しました。  最後はアンコールに応えて「Over The Rainbow」。彼女の「お客さんが歌わせる」という言葉が印象的でした。
綾戸 智絵 
ピアノソロで喝采を浴びる綾戸智絵

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葉加瀬 太郎

 バイオリン・チェロ・ギター・ピアノというアコースティックカルテットで登場した葉加瀬太郎。一曲目はチック・コリアの「La Fiesta」。スパニッシュモードとバイオリンはとても相性が良いです。
 オリジナルを挿み、ピアソラの「リベルタンゴ」。パーカッション楽器がないなか、抜群のビート感です。
 続いてジプシーの曲を3曲。うち1曲は「チゴイネルワイゼン」とのこと。私、ジプシー音楽はよく知りませんが、思ったほどエスニックじゃないですね。曲によるのでしょうが、むしろ演歌に近いと感じました。
 最後はまたオリジナル。べらぼうに速い曲でした。バカテクですね。
葉加瀬太郎 
アコースティックバンドで登場した葉加瀬太郎

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日野 皓正

 日野皓正は2ドラムのバンドで登場。テナーは川嶋哲郎。いきなりハードなモード曲から始まります。
 続いては「黒いオルフェ」。日野さんのフレイズはコードの制約を超えて説得力のある「歌」になっていると感じました。
 なだれ込むように「Freedom Jazz Dance」が始まります。途中の2ドラムのバトルが入り、迫力満点です。また、ピアノが途中から次のマクリーンバンドのピアニスト、サイラス・チェスナットに交代するというハプニング。チェスナット、でかいです(^^)。気球のよう。でもフレイズは軽やかでした。
日野 皓正
2ドラムバンドにサイラス・チェスナットが加わった日野グループ

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Jackie McLean

 いよいよ御大マクリーンバンドの登場ですが、ドラムがビリー・ヒギンズからエリック・マクファーソンに変更になっていました。残念ですが、仕方ありませんね。
 1曲目はワルツ風のオリジナル。新曲でしょうか。トランペットのダレン・バレットはウッディ・ショウ風のフレイズで聴かせます。ピアノのサイラス・チェスナットは椅子から転げ落ちるんじゃないかと心配になる位、高音から低音まで駆使して歌っています。
 続いて「Song For Princess」?とアナウンスしたオリジナル。バラードです。ダイアナ妃に捧げたのでしょうか。
 久しぶりに見るマクリーンはやや怪しい日本語をMCで使って上機嫌。(^^;; 元気そうでなによりです。
 3曲目は「Fire And Love」でも演奏された「Mr.E」。複雑な構成・リズムの曲ですが、マクリーンはうねうねとしたフレイズを繰り出してなかなかいいです。
 ここで一旦ステージ終了。アンコールに応えて再登場です。演奏したのはもちろん「Left Alone」。アドリブはトランペットとピアノに任せ、本人はテーマの変奏に終止していました。日本ではこれを演奏しないと帰らせてもらえないんですね。(^^;;
Jackie McLean
 Jackie McLeanバンド。御大は若い!

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Ponta Box

 Ponta Boxの登場。声援が野太い男の声ばかり。(^^;「偉大なジャズマンの曲を演奏する」と言って始まった「Seven Steps To Heaven」からぶっ飛ばします。
 続いて「Footprints」「The Eye Of The Hurricane」と3曲連続。ポンタさんはトニー・ウィリアムスばりのドラムで圧倒的です。
 ピアノの佐山さんも絶好調。途中様々なジャズ・オリジナルの断片を組み合わせてジェットコースターのようです。ベースのバカボン鈴木さんもバカテクですね。このバンド、テンポ・メロディ・ハーモニーすべて変幻自在です。
Ponta Box1
はちゃめちゃに弾けるPonta Box

Ponta Box+吉田次郎

 ギタリスト・吉田次郎を迎えて「A Night In Tunisia」。長〜いイントロからもうぶっ飛んだフレイズの連発です。凄すぎて笑うしかない、という状態。
 途中、佐山さんが抜けてドラムとベースの2人になります。ここでバカボン鈴木さんがぶっ飛びます。エレキギターばりの音色とフレイズでロケンロールショウの始まりです。どうなるんだ、という感じ。何度もブレイクを挿みます。ブレイクのフレイズが日本の童謡。人を食ってますね(^^)。
Ponta Box2
吉田次郎を迎えたPonta Box

Ponta Box+吉田次郎+Keiko Lee

 続いてKeiko Leeさんを迎えます。色っぽい衣装で登場。歌は「Summertime」から。いやぁ、説得力と迫力のある声ですね。
 2曲目は「Human Nature」。いいムードです。
 最後は「Street Life」。私、この曲を知らないんですがいい曲ですね。ちょっと古めの雰囲気が素晴らしいです。
 最後はメンバー紹介。ポンタさんは、佐山さんとバカボンさんを紹介したあと、「ドラムは東原力哉でした。」最後まで人を食ってていいですね。
Ponta Box3
さらにKeiko Leeを迎えたPonta Box


 最後は「Real Blood & Big Horns Bee」でしたが、かなり夜が更けてきたのでここで帰宅。家についたのは夜1時でした。

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