ジョー・サンプルが発表したソウルフルでR&Bテイストあふれるアルバム。デヴィッド・T・ウォーカーの名演が泣かせます。
1曲目(Hallelujah,I Love Her So)はレイ・チャールズの曲。アルバム1曲目にふさわしい華やかで元気な曲です。まずは軽いメンバー紹介といったところですが、小技が効いた名演です。
ほとんど途切れなく突入する2曲目(Rockhouse)はかなりタイトな印象を受けます。淡々と進みますが、徐々に熱くなっていく感じです。
3曲目(Honest I Do)はアルバム中白眉の名演。3連のけだるいリズムに乗るデヴィッド・T・ウォーカーのギターが最高です。バックのホーン隊もおいしい役どころ。
4曲目(Next Time U See Me)はホーン隊の活躍する曲。全編に亘ってさりげなく繰り広げられるコール&レスポンスが気分いいです。お約束のブレイクもばっちり。
5曲目(Woke Up This Mornings)はユニークなリフ・パターンを持つ佳曲。コテコテしたアレンジがたまりません。淡々と楽しんで演奏しているようですね。
6曲目(C.C.Rider)はホーン隊抜きで演奏される好演。チェンジ・オブ・ペースの役割を果たしています。ジョー・サンプルの華麗なピアノが楽しめます。
7曲目(Honky Tonk)はテーマがあるのかないのか、デヴィッド・T・ウォーカーの渋さが現れた曲。決して派手ではありませんが、いつまで聴いても飽きない魅力があります。ホーン隊のチェイスも最高。フラッター(舌をふるわせながら演奏)を駆使するテナー・サックスがカッコいいです。アルバム全体でもっとも泥臭い曲ですね。
8曲目(After Hours)は宴のあとにふさわしいピアノが前面に出た曲。「Sonny Side Up/Dizzy Gillespie」でも演奏された名曲です。
このアルバムを聴いてドライブするととても気分いいですね。
|