BLUESNIK
Airegin / Sonny RollinsChode Changes
エアジンはジャズマン・オリジナルとして代表的な曲で、ジャム・セッションでも頻繁に演奏されます。「Bags Groove/Miles Davis」「Cookin' With The Miles Davis Quintet/Miles Davis」が特に有名。ソニー・ロリンズ本人の演奏は意外に少ないです。 テンポは速い4ビートです。リズムはいろいろですが、編曲は初演である「Bags Groove」バージョンが標準になっています。 コード進行はABAB’形式。8−12−8−8の変則的な構成です。 Aのメロディは音の跳躍が激しく、リズミックです。対してBは流れるようなメロディでコントラストを描いています。そしてB’の最後では畳み掛けるようなメロディで強烈な印象を残します。 キーはFマイナー。でも最後はAbで終わってますね。全体の雰囲気からはFmかと思います。転調が多く、テンポも速いのでやや難しい曲です。 Aのコード進行は、前半1〜4小節がFmとGb7で出来ています。Gb7はC7の裏コードですので、C7→Fmという流れが繰り返されているのですね。F7は次のBbmに向かうためのコード。5〜8小節では4度上がってBbmで同じことを繰り返します。 BのキーはBbでしょうか。はっきりしませんが、とにかく8小節めのBbに向かって半音ずつのII-V-Iが繰り返されます。この辺り非常にメカニカルです。Bbに転調したあとは、Aに戻るために、いったんFmの関係調であるAbに転調するII-V-Iが9〜12小節めで行われ、最終的に12小節めでAのはじめのFmに戻るII-V-Iとなります。二度目のBは一度目のBを圧縮したような構成。それにしてもよく考えられた曲ですね。 タイトルが「Nigeria」の逆つづりというのは有名な話。 |