BLUESNIK
Blue Minor / Sonny ClarkChode Changes
「Cool Struttin'」で印象に残る曲です。ソニー・クラーク以外が演奏している例は少ないです。 テンポはミディアムでリズムは4ビート。サビはちょっとラテン風味です。 コード進行はAABA形式。とても素直な構成です。 Aのメロディはエキゾチズムと哀愁が程よくブレンドした感じ。冒頭のメロディ「C・D・E・F・G・Ab・Bb」と上がるところで、Abのスケールの音であるDbとEbでなく、DとEを選んでいるところが印象に残るポイントです。Aはキメのあるリズムにのってリズミックに、Bは小節をまたぐ大きなメロディでコントラストを描いています。 Aのコード進行は、1〜4小節がFmに向かうマイナーのII-V-I。5〜8小節はDb7からC7に向かう流れの中で、7小節めのVであるC7をII-Vに分割したもの。 BでFmの関係調であるAbに転調(FmのスケールとAbのスケールは同じ)。普通のII-V-I。最後は元の調であるFmに戻るマイナーII-V。 タイトルは「ブルー」で「マイナー」。これでもかと「哀愁」をアピールしています。 |