BLUESNIK

Recorda Me / Joe Henderson


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Chode Changes

Am7
Am7
Am7
Am7
Cm7
Cm7
Cm7
Cm7(F7)
Bb7
Bbm7 Eb7
Ab7
Abm7-5 Db7
Gb7
Gm7 C7
FM7
E7

 「Page Onee/Joe Henderson」が初演。ジョー・ヘンダーソンが20歳そこそこで作ったという名曲です。コード進行が非常に考えられています。

 前半・後半でメロディがはっきり分かれています。前半はスタッカートと音の上下が強調されており、後半はメロディアスです。前半Am7の部分とCm7の部分は同じメロディが短三度上昇するだけ。後半も一つのメロディが全音下降して展開するだけなので、モチーフになるメロディは2つだけ、ということになります。

 リズムはボサノバですが、ジャズの8ビートという感じですね。

 コード進行は強いていえばAB形式でしょうか。前半はマイナーコードが4小節ずつ。ここではモード的なアプローチをすることが多いようです。Cm7から部分的にF7を挟んでBbへ転調し、後半はII-V-Iの連続。13〜14小節めのGb→Gm7C7の転調が見事。ラストは本来FM7ですが、ここでE7に行くところも素晴らしいですね。このときのメロディはDとGであり、7度と#9度という不安定さが気持ちいいです。そしてこれは冒頭のAm7へのドミナントモーションとなっており、「よく考えられてるなあ」という感じですね。

 難しいですけども、アドリブし甲斐のある曲です。アルトサックスですと音域が合いませんが、テナーサックスにはばっちりカッコよく響く曲です。


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