BLUESNIK

The Art Of Jazz/Art Blakey's Jazz Messengers


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The Art Of Jazz

In And Out Records 77028-2

  • Two Of Kind
  • Moanin'
  • Along Came Betty
  • Lester Left Town
  • Mr.Blakey
  • Drum Duo
  • Blues March
  • Buhina's velediction
  • Interview
October 9 ,1989
Freddie Hubbard(tp 347),Terrence Blanchard(tp 1357),Brian Lynch(tp 1237),Frank Lacy(tb 1237),Curtis Fuller(tb 7)Jackie McLean(as 37),Donald Harrison(as 7),Wayne Shorter(ts 347),Benny Golson(ts 357),Javon Jackson(ts 1237),Geoff Keezer(p 1237),Walter Davis Jr.(p 3457),Buster Williams(b),Art Blakey(ds),Roy Haynes(ds 6),Michele Hendricks(vo 5)

 アート・ブレイキーのジャズメッセンジャーズの同窓会セッション。演奏内容に革新的なものはありませんが、意外な顔合わせを楽しむアルバムです。マクリーンがこのような「同窓会アルバム」に出ることは実は珍しいことです。また、メンバーではウェイン・ショーターとの共演が注目です。

 1曲目(Two Of Kind)はテレンス・ブランチャードのオリジナル。なかなかカッコいい曲です。ジャボン・ジャクソンはちょっと調子が悪そうで、やや手癖が目立ちます。ブライアン・リンチは手慣れた解釈を聴かせてくれます。好演。フランク・レイシーは奮闘しますが、強引な引用フレーズがちょっと..。テレンス・ブランチャードは安定感ある演奏。ジェフ・キーザーは何とも伝統的なメッセンジャーズらしい演奏。少しボビー・ティモンズの影響が感じられます。

 2曲目(Moanin')はボビー・ティモンズの有名曲。変わらない伝統の味、という風情。みなさん手慣れて特にコメントはありません。One By Oneなどのメロディを引用して演奏されるバックリフが印象的です。ここまではこの当時の現役メンバー+αです。

 3曲目(Along Came Betty)はベニー・ゴルソンの有名曲で、ここから同窓会。それぞれが少しずつソロを取ります。その中ではハバードは張りのあるアドリブ、マクリーンのアグレッシブなフレイズ、ショーターの不可思議なフレイズが耳につきますね。

 4曲目(Lester Left Town)はウェイン・ショーターの名曲。「The Big Beat/Art Blakey And The Jazz Messengers」で演奏されていますが、それよりも遅いテンポです。ショーターのアドリブ、訳わかりませんが迫力があります。フレディ・ハバードが大熱演を聴かせてくれます。

 5曲目(Mr.Blakey)はホレス・シルバーが恐らくこのパーティのために作成したオリジナル。単純ですが、ほのぼのとした曲です。ミシェル・ヘンドリックスが歌詞を付けて唄います。

 6曲目(Drum Duo)はブレイキーとロイ・ヘインズとのデュオ。ごく短く、7曲目へのイントロです。

 7曲目(Blues March)は全員揃ってのフィナーレ。参加メンバー全員がソロを廻します。カーティス・フラーはモコモコして良く分かりません(笑)。ドナルド・ハリソンは丁寧なアドリブ。ショーターはここでも個性全開。彼がこの時期にこんなブルースを演奏するのは珍しいですね。ブライアン・リンチは大先輩を前に恐る恐る、といった感じ。マクリーンはフリーキーなトーンで目立とうとしています(笑)。ハバードは彼特有の親しみやすいリフを付けてアドリブ。さすがの貫禄を見せてくれます。フランク・レイシーはごく簡潔なソロ。テレンス・ブランチャードはかなり調子がいいですね。ゴルソンは

 60年代後期のメンバーが多いようですが、演奏している曲は「Moanin'」「Blues March」など60年代初期のナンバーが多いようです。気楽なジャム・セッションだからでしょう。


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