ハードバップらしいはつらつとした名盤です。どの曲もメロディ・編曲ともよく構成されており、かつて「ジャズ喫茶で人気だった」というのが解る気がします。ジャズ喫茶は片面でLPを入れ替えますが、どちらの面が人気だったのでしょうか。両方かな?僕ならA面をリクエストしますが・・・。
1曲めはアドリブのようなテーマのメロディがカッコいい。アルバム全体を象徴するファンファーレのような曲です。バードとマクリーンがピアノのバックで吹くリフが気持ちいい。
2曲目はちょっと変わった転調のある曲。
3曲目は感情を抑制したようなバラード。淡々と進行するのがいいです。マクリーンはお休み。
4曲目はユーモラスなルンバ。ホーン陣とドラムがコール&レスポンスをします。ライナーによればハワイアン・ウォー・チャントに似ているとありますが、まぁ、8分音符3回のブレイクがそうかな、という程度。アドリブは普通の4ビート。
5曲目はおぼえにくい、内省的で複雑なテーマメロディを持っています。それぞれのアドリブもフレーズをかみ締めるようです。
6曲目はちょっと1曲目にも似たテーマですが、印象には残りにくいメロディ。マクリーンのアドリブもさほど印象に残りません。
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