オリジナル盤には西アフリカ・マリのドゴン族に捧げられたとあります。どこがそうなのかは僕ごときには解りません。
メンバーにビブラフォンとトロンボーンが入っています。マクリーンは昔からこれらの楽器を起用していますが、好みは変わらないのですね。
タイトル曲である1曲目(Rhythm Of The Earth)は8ビート。一発もので、マクリーンはモードのセオリーで複雑なフレーズを吹きこなします。アドリブの間に印象的なリフを挟んでハーグローブ。ちょっとひしゃげた独特の音色で聴かせます。スティーブ・ネルソンはハッチャーソンに通じるクールな感覚が気持ちいいです。
2曲目(For Hofsa)はミディアム・スローのバラード。ちょっとピッチがつらい。アドリブはハーグローブが短いながらもいい味を出しています。
3曲目(Sirius System)はアップテンポ。テーマの息継ぎができません。マクリーンはいつもの調子。安定感があります。こういう曲ではハーグローブが目立ちます。華があります。
4曲目(The Explorer)は耳触りの良いテーマが印象的。これもアップテンポ。
5曲目(Oh Children Rise)は一番の問題作?。なんと歌付きです。合唱しているようですが、誰が歌っているのでしょうか?マクリーンでしょうか?何しろちょっと音程が・・・(以下自粛)。
6曲目(Osyris Returns)は分厚いテーマのハーモニーが印象的。アップテンポで、曲調は3曲め・4曲めに似ています。
7曲目(The Collective Expression)はユニークなテーマを持つ8ビートの曲。トロンボーンが休む暇がなくて大変そうです。めまいがしたんじゃないんでしょうか。8ビート部分がややだれそうになる曲ですが、マクリーンは豊富な語彙で補います。
8曲目(Dark Castle)は静かなやや幻想的なムードの曲。アルバム最後に煙にまかれたような気分になります。
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