なかなかの佳作です。オーソドックスな印象を受けるアルバムですが、決してマイナスのイメージではないです。
1曲目(Do It)はこの時期よく見られる8ビートの「ジャズ・ロック」。変形ブルースです。つかみはばっちりですね。
2曲目(On Children)はモードの雰囲気のあるメロディの曲。2コードでできてます。A La Modeに似ていますね。McLeanは完全にコードのメロディでアドリブをとります。なかなか複雑でいいです。
3曲目(A Time For Love)はピアノトリオのバラード。しっとりとしていていいですね。
4曲目(Easterly Winds)は冒頭のMcLeanの音色が強烈な印象を残します。一応コードの曲です。Sweet Georgea Brownのような感じですね。一つのコード単位が長いのでモードの様な雰囲気です。Morgan、McLeanともとても気持ちよさそうに吹いています。途中に入るリフもカッコいいです。
5曲目(Nirvanna)はワルツのバラード。やや乙女チックできらめくようにきれいなメロディです。ソロはやや短めながら、MorganとMcLeanがとります。これは甘すぎない感じでいいですね。
6曲目(Frank's Tune)はラストにふさわしい挿入歌風の曲。3管の分厚いハモリが強烈な印象です。意外に転調の多い曲ですね。
すっかり成熟した古き良き時代のハードバップという印象ですね。
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