BLUESNIK

Jammin' With Gene / Gene Ammons


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Jammin' With Gene / Gene Ammons
Prestige 7060

  • Jammin' With Gene
  • We'll Be Together Again
  • Not Really The Blues
July 13, 1956

Art Farmer(tp),Donald Byrd(tp),Jackie McLean(as),Gene Ammons(ts),Mal Waldron(p),Doug Watkins(b),Art Taylor(ds)


 プレスティッジのジャムセッションの一枚。肩に力の入らない一枚です。トランペットが2管ある3管編成ですが、特に編曲らしいものはありません。まあ、ジャケットに堂々と「Hi Fi Jam Session」なんて書いてありますから、端からアレンジする気もないんでしょう。Ammonsがリーダーである必然性もありませんね。年齢でしょうか。

 1曲目(Jammin' With Gene)はミディアムのFブルース。テーマは能天気で面白い。えんえんと何のシカケもないブルースが続くのは多少つらいものがありますね。じっくり聴けば利き所がありますが、長いために聴き流すとそのままになってしまいそう。ソロはAmmons - Farmer - Byrd - McLeanの順。FarmerよりByrdの方が巧みですね。Farmerはスカスカでいただけません。McLeanはこの時期の平均的な演奏。こじんまりとしています。

 2曲目(We'll Be Together Again)はスタンダード。ねちっこいAmmonsのテーマメロディからミディアム〜アップテンポへ。ソロはAmmons - Byrd - McLean - Farmerの順。McLeanはややクリシェが多いですね。

 3曲目(Not Really The Blues)は最後に逆循環の付け足しがある変形Bbブルース。B面全体を占めるアップテンポの曲です。テンポ設定や曲の構成がいつもと違うこともあり、各人比較的新鮮なアドリブを聴かせてくれます。ソロはFarmer - McLean - Byrd - Ammonsの順。McLeanはハードバップフレイズ満載で気持ち良いんですが、やや勢いに任せている感があります。トランペットは先発のFarmerよりも後発のByrdの方がいいですね。Ammonsはアルバム一番の熱演です。

 こうしたセッションというのは彼らミュージシャンにとって、どういう位置付けだったんでしょう。恐らく著作権なんて概念も無くて版権買い取りで、日銭しか貰えなかったことと思いますが、どうなんでしょう。程よい小遣い稼ぎ、という感じだったんでしょうか。


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