BLUESNIK

Redd's Blues/Freddie Redd


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Redd's Blues

Blue Note/TOCJ 66076

  • Now
  • Cute Doot
  • Old Spice
  • Blues For Besty
  • Somewhere
  • Love Lost
January 17 ,1961

Benny Bailey(tp),Jackie McLean(as),Tina Brooks(ts),Freddie Redd(p),Paul Chambers(b),Sir John Godfrey(ds)

 99年になって発表されたブルーノートの未発表アルバム。ジャケットも「リード・マイルス」してます。魅力的なメロディの曲が詰まった、ハードバップファンにとって愛すべき一枚と断言します。

 1曲目(Now)はマイナーコードが連続する魅力的なテーマです。マクリーンのアドリブは哀愁がかったこの曲をアグレッシブに演奏しますが、内容はもう一つ。ベニー・ベイリーはやや線が細いアドリブ。ティナ・ブルックスはなかなか奮闘しています。一番の魅力はテーマメロディですね。

 2曲め(Cute Doot)は華やかな、祝祭のパレードのような陽気なテーマ。先発のベニー・ベイリーがなかなかいいです。ティナはややまとまりに欠けますね。マクリーンは充実の内容。短いですが、印象的なソロです。

 3曲目(Old Spice)はおっとりとした雰囲気のペーソスただよう小品。じっくりと聴ける演奏に仕上がっています。ミディアムテンポですが、フレディ・レッド自身はこれくらいが一番魅力的なソロをとりますね。

 4曲目(Blues For Besty)は典型的なビバップのブルース。2ndリフもカッコいい。ここは皆さん手軽に演奏。ベニー・ベイリーはちょっと冒険したフレイズ。ティナ・ブルックスはブルージーです。マクリーンは抜群の安定感。

 5曲目(Somewhere)は、何気ないけれども耳に残る美しいメロディの見本のような作品。全員のびのびと唄っています。マクリーンは手堅くまとめています。ベニー・ベイリーがなかなか頑張っていますね。

 6曲目(Love Lost)は三管編成の魅力が出た一曲。タイトルが暗示するように、悲しみを表現したメロディは「切なさ」がただよっています。

 陳腐な言い回しですが、魅力的な曲といい、水準を満たしたソロといい、「なぜ未発表かわからない」アルバムと言っていいでしょう。


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