• Tom Cat
• Exotique
• Twice Around
• Twilight Mist
• Rigormoritis

Lee Morgan(tp),Jackie McLean(as),Curtis Fuller(tb),McCoy Tyner(p),Bob Cranshaw(b),Art Blakey(ds)

　1964年の未発表作品。確かに作品としてはやや平凡で、かつ小難しいかな、とは感じますが、なかなか渋いアルバムです。オクラ入りになったのは「売れ線の８ビート」が無かったからでしょうか？

　１曲目（Tom Cat）は気持ちミステリアスな曲調ですが、ソロはごく平凡で、私がいうのも何ですが曲の雰囲気を生かせていない気がします。

　２曲目（Exotique）はやや壮大なイントロに緊張。インテンポはややラテン。なかなか難しい曲だと思いますが、マクリーンはあの手この手で飽きさせないアドリブを聴かせてくれます。マッコイはさすが。

　３曲目（Twice Around）はユニークなテーマのブルース。やや気楽なのか、全員なかなかのアドリブです。マクリーンは存在感があるアドリブを聴かせてくれますが、この曲は何といってもモーガンとブレイキーです。モーガンがアドリブを吹き始めるや、ブレイキーが怒涛のバッキング。素晴らしいです。

　４曲目（Twilight Mist）はタイトルがぴったりのバラード。モーガンのしっとりとしたアドリブが非常に良いです。マッコイも珠玉のアドリブですね。ころころと音が弾けるような、非常に品の良いアドリブです。マクリーンはテーマのハモリのみ。

　５曲目（Rigormoritis）はどこかで聴いたような曲ですが、思い出せません（笑）。一発ものにアレンジしているようですね。平凡な演奏です。