Sweet Love Of Mine / Woody Shaw

Chode Changes

　「Demon's Dance/Jackie McLean」が初演（？）。人気の曲です。かの日野皓正さんも「Bluestruck」でカヴァーしています。

　イントロ、テーマ、サビすべて哀愁のメロディです。ハマりすぎて演歌みたいという意見もありますが、きっちり演奏すれば甘辛い感じがよろしくなるのではないか、と思います。哀愁バリバリでクサくやるとカッコ悪いです。前出の「Demon's Dance」ではアドリブがピリッとしていて、テーマと見事なコントラストを描いています。それにしても、こういうメロディは50年代のいわゆる「ジャズ」アルバムにはほとんど出てきません。60年代以降の、ジャズ以外の音楽の隆盛の影響を受けて、このメロディが生まれたのだと思います。

　リズムはミディアムの８ビート。一応ボサノバのパターンかと思いますが、ベースが１小節の中で前２拍を８分音符・後２拍を弾かない、というパターンをしているため、単純なボサにはなっていません。

　コード進行はＡＡＢＡ形式。テーマ部分のコード進行は非常によく見られるパターンです。循環コードのバリエーションでしょうか。メロディはほとんどマイナーペンタトニック（Ｃ-Ｅb-Ｆ-Ｇ-Ｂb）でできています。サビはＣmの関係調であるＡbに解決する単純なII-Ｖ-Ｉです。全体にキーがほとんど変わらないので、アドリブはだらけないようにする必要があります。僕がやるとだらけちゃいます。

　イントロを最後のテーマの後にもう一度演奏するのがお約束のようです。