BLUESNIK
Daily Warm-Up Excercises
Daily Warm-Up Exercises for Saxophone by Jackie McLean (published by Hal Leonard)
ある日amazonを覗いていたらマクリーンによるサックス教則本が存在するということを知りました。これを練習すればマクリーンになれるかも...?と入手。ちなみに表紙はご本人直筆の自画像(と思われる)。左上にはサインが見えますね。気になる中身は....ということで紹介します。
単なるウォームアップ用譜面だけではなく、McLeanの略歴やインタビューも載っていて、さながらタレント本のようです。 練習は、ロングトーン、メジャースケール、マイナースケール、オーギュメントスケール(長三度音程のスケール)、ディミニッシュスケール(短三度音程のスケール)の組み合わせ。さらにオマケで、「Bluesnik」と「Dig」のアドリブ譜面が付いています。出版は1996年。総ページ数は32ページで$7.95とお得な値段。
- 巻頭言
:ソニー・ロリンズ、ベニー・ゴルソン、ブランフォード・マルサリスからのお言葉が掲載されています。
- ご本人の前書き
:まだスケール練習に慣れていない人向けとのこと。アントワーヌ・ルーニー、エイブラハム・バートンなどご自身の弟子も使ったんだぞ、と自慢しています。
- マクリーンの経歴
:12歳で楽器を始めた頃からの主要な経歴が載っています。バド・パウエルのバンドに加わったこと、マイルスとの共演、ブルーノートでの経歴、一時引退後の教育活動など。
- マクリーンへのインタビュー
:1994年10月17日に行われたインタビュー。主な内容は以下のとおり。
- サックス奏者へのアドバイスを
:毎日練習することが大事。少なくとも45分は練習する必要があるよ。
- 影響を受けたサックス奏者は?
:Dexter Gordon、Lester Young、Charlie Parkerだよ。
- アドリブ上達のコツは?
:練習し、ピアノなど他の楽器も弾いてみたり、色んな曲を演奏することに挑戦することかな。
- 気にいっているアルバムは?
:全部だけど、強いて言えば「The Connection」「Let Freedom Ring」と、「Monuments」のタイトル曲かな。
- Digは貴方の曲として有名ですが、MilesがDigを自作曲だとクレジットした理由は?
:Prestigeのプロデューサーが全部の曲をMiles作曲だと標記したんだよ。RollinsのOut Of Blueも同じ。
Monumentsが嫌いじゃないとは知っていましたが、インタビューに答えるほど気に入っているとは意外でした。
- 練習内容
:スケール練習が主体です。
- ロングトーン
- メジャースケール
- マイナースケール
- オーギュメントスケール
- ディミニッシュスケール
- これらのまとめ。
- 譜面
:もしかしてこちらの方が貴重かも?BluesnikとDigのアドリブ採譜。
感想ですが、安いし、米国在住なら、買っても損はしないでしょう。輸入までして買うのは、マクリーンファンくらいでしょう。そういう内容です。とりあえず現在はこれで練習しています(笑)。
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