BLUESNIK

Left Alone '86/Mal Waldron & Jackie McLean


>>back - Discography
>>back - Chronology
>>back - Players
Left Alone'86

Paddle Wheel(KICJ8240)

  • Left Alone
  • God Bless The Child
  • All Of Me
  • Cat Walk
  • Lover Man
  • Minor Pulsation
  • Good Morning Heartache
  • All Alone
  • Super Okra Blues
September 1 ,1986

Jackie McLean(as),Mal Waldron(p),Herbie Lewis(b),Eddie Moore(ds)

 このホームページを始めなければまず買わなかったであろう(笑)一枚。ジャケット、カッコ悪いです。マクリーンは金融業者の成り上がり社長みたい。

 予断を排して冷静に音楽のみを聴いてみると、マクリーンのスタンダード集として楽しめます。ただし、リズムセクションは当時のマルのトリオであることから、アルバム全体のムードはマルが支配しています。「Left Alone/Mal Waldron」でもマクリーンは一曲のみのゲストでしたから、当然でしょう。

 1曲目(Left Alone)は60年の演奏とは比べてはいけないでしょう。ただ、マルがピアノであるために「Hat Trick」よりもオリジナルに近い印象を受けます。マクリーンのバラードにおけるアドリブスタイルは随分変化していることが解ります。

 2曲め(God Bless The Child)はビリー・ホリディの愛唱歌。テーマのみの短い演奏です。

 3曲目(All Of Me)、マクリーンはレコードでは初演ではないでしょうか。ビバップライクなメロディに時折クロマティックなフレーズを重ねていきます。セッション風に4バースまで聴かせてくれます。

 4曲目(Cat Walk)は「Left Alone/Mal Waldron」に収められた一枚。テーマ部分のマクリーン、ピッチかなり怪しいです。(^^;;) マルの粘っこいアドリブが曲調に合っており、なかなか聴かせます。

 5曲目(Lover Man)は短いテーマのみの演奏。なかなかいいです。

 6曲目(Minor Pulsation)は急速調。かなりアバンギャルドなアドリブが繰り広げられます。マルのバッキングはかなりフリー。難しい曲ですが、マクリーンはだれることなくグリグリとフレーズを吹き込んでいきます。熱演です。

 7曲目(Good Morning Heartache)はスタンダード。私、これで今回初めて聴きました。(^^;;)Darn That Dreamに似てますね。これはマクリーンとマルのデュオになっています。

 8曲目(All Alone)はマルのソロ。おどろおどろしい...。黒い情念(^^;)なんて言われますが、解るような気がしますね。

 9曲目(Super Okra Blues)はマクリーンの自作ブルース。16ビート?です。ピアノがマル・ウォルドロンでこれをやろうというのは随分無茶な気がしますが、それなりの出来です。ちょっと微苦笑しちゃいますけど。

 見たことがありませんが、LDも出ているようです。


>>back - Discography
>>back - Chronology
>>back - Players
inserted by FC2 system