- Tempus Fugit
- Kelo
- Enigma
- Ray's Idea
- How Deep Is This Ocean
- C.T.A.
- Dear Old Stockholm
- Chance It
- Yesterdays
- Donna
- C.T.A.
- Woody'n You
5,7〜10,12:May 9, 1952
1〜4,6,11:April 20, 1953
5,7〜10,12:Miles
Davis(tp),J.J.Johnson(tb),Jackie McLean(as),Gil
Coggins(p),Oscar Pettiford(b),Kenny Clarke(ds)
1〜4,6,11:Miles
Davis(tp),J.J.Johnson(tb),Jimmy Heath(ts),Gil
Coggins(p),Percy Heath(b),Art Blakey(ds)
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2つのセッションで構成されています。いずれのセッションも3管編成で、分厚いハーモニーを聴くことができます。どこがどうとは言い難いですが、全体にビバップ風の感じがします。この当時まだチャーリー・パーカー存命中ですから当然でしょうか。このころのマイルスはセカンドリフ(後テーマの前に合奏するソロ風のメロディ)を演奏することが多く、テーマもハモリが多いことから、一発セッション的なビバップから抜け出そうと、ラージコンボ的な志向だったのでしょう。マイルスは52年よりも53年の方が調子がよく、52年のソロは取り留めない引用フレーズも多いなど、やや散漫な印象を受けます。
マクリーンは1952年のセッションに登場します。
「Dear Old
Stockholm」はソロもわずかでオマケ的な扱いです。
「Chance It(Max Making
Wax)」でのマクリーンは短いながらパーカーライクなソロを聴かせてくれます。
「Donna」は「Dig/Miles
Davis」の「Dig」と同じ。マクリーンのソロ構成は大きく変わりませんが、テンポが違うこと、リズムがアート・ブレイキーであることもあり、「Dig/Miles
Davis」のバージョンの方が躍動感があります。
「Yesterdays」「How Deep Is This Ocean」「Woody'n
You」には参加していません。
マイルスの自伝によると、「Yesterdays」を演奏できなかったマクリーンがデューク・エリントンの前で赤っ恥をかかされる話が出てきます。ちょうどこの頃なのでしょう。
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