「The Meeting」と対になるデクスター・ゴードンとのバトル。バップセッション丸出しの曲目がたまりません。ソロもやたら長く、ペース配分なんてまるで無視です。18分に亘る「Half Nelson」にはお腹いっぱい、という感じです。おそらく「Live At Monmartre」などと同様にリリースすることは考えていなかったセッションを発売するようになったものと思われます。
マクリーンは先輩ゴードンに胸を借りている感じ。ビ・バップ技巧の持てる限りを出しています。もちろんゴードンも豪快というしかない勢いで吹きまくります。バックのケニー・ドリュー以下リズム隊もやっぱり豪快!
バトルという観点から見れば、豪快さ・リズムへのあおり・引用フレーズの豊かさなど、手慣れたゴードンに一日の長があるとみます。二人のチェイス場面ではマクリーンの吹いたフレーズをゴードンが豪快に変奏してみせるところもあり、ちょっとマクリーンには分が悪いです。まあ、曲目をゴードンに合わせてあるのでしょうがないともいえます。勝ち負けよりも先輩ゴードンと共演できて光栄っす、て感じだったんでしょう。
日本版では「On The Trail」が追加されています。クラシックの「大峡谷/グロフェ」から。異国の地から祖国を思い出して演奏したのでしょうか。
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