3管編成のアレンジが全体に施されていること、トランペットがブルー・ミッチェルであることから、「Jackie's
Bag」の67年版という感じもするアルバムです。特に5曲めのテーマの厚いハモリなど。この曲、全然「デラックス」じゃありませんがいい曲です。
マクリーンとモブレイはハードバップの代表選手ですが、両者の組み合わせは珍しく、マクリーンのブルーノート移籍後はこれ一枚のみ、プレスティッジ時代では、このセッションのみと思われます。
フリー志向だった時期ですが、セッションマンらしくリーダーの奏風に合わせて演奏しており、浮いているようなことはありません。ときどきとちってますけど。
60年代後半らしく、1曲めはジャズロックです。マクリーンはちょっと中途半端。あれ、という間にソロは終わってしまいます。思うに、こういうリズムパターンはこの当時あまり得意ではなかったのではないでしょうか。3曲めなどではなかなか複雑なラインを吹いていてカッコいいです。
ジョン・ヒックスとビリー・ヒギンズがなかなか元気で良いです。
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